みやこ町デジタルミュージアム

新着情報

  • 2021/05/17

    日経新聞小説 伊集院静「ミチクサ先生」ゆかりの話題と資料

     当館では館蔵資料ゆかりの情報や発信があった場合、適宜広報や紹介を心掛けていますが、このたび日本経済新聞に連載中の伊集院静氏の小説「ミチクサ先生」にゆかりの記事がみられましたのでご紹介します。


    「ミチクサ先生」は文豪・夏目漱石が主人公で、漱石は近代文学やそのための文体を一人で編み出したともいわれています。その過程における様々な出逢いを伊集院氏は「道草」に例えて、ある時は愉快にある時は切なく表現したいと述べられ、小説はその想いを反映しながら進んでいます。

     最近の掲載は、漱石が有名な「吾輩ハ猫デアル」を発表して超売れっ子となる一方、兼ねて考えていた専業作家への道を模索するという筋になってきていますが、ここでの道草相手の一人として「小宮豊隆」の名が紹介されていました。

     小宮がストーリーの中でどういうかかわりを見せるのかは今後のお楽しみですが、当館にはちょうどその頃の小宮の肖像写真がありますので小説の参考になればと考えご紹介します。


     写真は明治38(1905)年11月、小宮が東京帝国大学独文学科に入学し、寮生活をともにし始めた青雲寮の仲間たちと記念に撮ったもので、気心が知れ始めた仲間たちと気さくな思いで撮ったもののようです(小宮は立ち姿の左側の青年)。このころの小宮は漱石からも「君は遠慮し過ぎだよ」とたしなめられるほど田舎出の引っ込み思案の青年だったようですが、漱石と交流を重ねるうち、引っ込んでいた個性が花開くようになってゆきます。

     なお、写真右斜め下のメガネをかけた青年は、のちに同じ漱石門下となる野上豊一郎で、漱石十弟子たちの繋がりが視覚で確認できるごく最初期の写真として注目されます。


    この写真を参考にしていただくことで、漱石に深くかかわることになる弟子・小宮豊隆の存在とともに、当時時代の最先端を担うと自負していた帝大生に代表される社会の風俗も見えてきて、小説を楽しむ材料になるようであれば幸いです。

  • 2021/05/11

    博物館(文化係)所管の公開文化財施設の公開・利用制限について

     5月12日(水)から福岡県下に緊急事態宣言が発出されることに伴い、博物館(文化係)が所管する以下の公開文化財施設については、次の通り公開・利用制限を設けることといたしましたのでお知らせいたします。

    ■公開・利用制限の概要■

    1.対象施設

    (1)永沼家住宅

    (国指定重要文化財/みやこ町犀川帆柱地内)

    (2)豊前国分寺跡公園案内所

    (国指定史跡豊前国分寺跡/みやこ町国分地内)

    2.期間:5月12日(水)~5月31日(月)

    3.備考

    (1)永沼家住宅の公開・利用制限について

    ・公開日(期間中の日曜日)における母屋内の公開は中止します

    ・外観の見学は支障ありませんが、三密の回避等ご配慮ください

    (2)豊前国分寺跡公園案内所の公開・利用制限について

    ・施設内の展示室の公開を中止します

    ・トイレ等は通常利用が可能です



     利用者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解・ご協力を宜しくお願いいたします。

<<最初 <<戻る | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 次へ>> 最後>>

PageTop