みやこ町の文化財についてのよくある質問を記載しています。 文化財について疑問に思ったことを「学芸員に質問する」からお送りください。いただいた質問については可能な範囲で回答をホームページに記載させていただきます。
蔵持山の名前の由来は?
02月03日
蔵持山神社に伝わる縁起書によれば、次のような由来が伝えられています。神功皇后(仲哀天皇の后)が朝鮮半島へ出兵する途上、蔵持山に立ち寄り、山の神に勝利を祈願した。皇后はその後無事凱旋を果たし、そのお礼に「日月の鞍」をこの山に奉納されたことから「鞍用山」と呼ばれるようになったというものです。 その後、平安時代になって修行僧の静暹(じょうせん)が飛鉢法と呼ばれる呪術を使って沢山の米俵を集める奇跡を起こし、山中にその米俵を収めるための蔵を作ったことからその名を「蔵持山」に改めたと伝えられています。(博物館だより№10を御参考下さい。) いずれの由来も、霊山ならではの神仏ゆかりのお話としてユニークなものです。