みやこ町の文化財についてのよくある質問を記載しています。 文化財について疑問に思ったことを「学芸員に質問する」からお送りください。いただいた質問については可能な範囲で回答をホームページに記載させていただきます。
生立八幡神社山笠はなぜ舁山と曳山があるのですか?
03月31日
はっきりとした理由は分からないというのが実情です。ただ、諸説あるうちの代表的なものに、次のような説があります。①曳山を出す2つの地区(続命院、山鹿)が、村氏神を八幡宮としている。また、村自体が特別な歴史を有するが故に、そのことが許された。 (続命院:太宰府設置の療養施設[続命院]がおかれた歴史) (山 鹿:秋月街道の宿場があった歴史)②2つの地区が一早く曳山の原型となる山笠(大八車に柴山を載せたもの)の奉納を始めた。 どれも確証のあるものではないものの、説明理由として比較的よくひき合いに出されるものです。
ホームページで紹介されている以外おすすめの行事はありますか?
04月21日
みやこ町を含めた豊前地方における特色ある伝統行事には大きく❶神楽 ❷楽打(がくうち=風流太鼓踊) ❸盆踊り の三種があります。❶・❷はHP上でご紹介済みのところですが、❸に関しては指定文化財ではないために特にご紹介はしていないものの、誰でもうちわ一つで参加できる気軽な伝統行事として親しまれているのが盆踊りです。 「口説き」と呼ばれる七五調のセリフが歌い上げられる中、ハイショ・コラショの合いの手とともに、夜遅くまで老若男女が輪になって踊る姿は、当地方の夏の風物詩です。 口説には「鈴木主水」「平井権八」「書生さん」といった江戸後期~近代にかけての話題・風俗等に取材したものから、「おむく哀話」「城井の殿様」「延永長者(小松ヶ池由来)」といったご当地ネタまで多種・多様なものがあります。 盆踊りは8月13日~17日にかけ、前半は町内各所の初盆を迎えたお宅で、後半は集落の祠堂(地蔵堂や観音堂など)を舞台に踊られ、夜遅くまで踊る姿は「盆ぎつねが憑いた」と表現されていました。