祷う -鮮やかな祈りの情景-(ねがう あざやかないのりのじょうけい)
天宇受賣命(あめのうずめのみこと) 行橋市稲童神楽 平成10年5月
京築地方を代表する民俗芸能「豊前神楽」の代表演目「岩戸開き」。光を失い疫病や天災に溢れる世界を、神々が各自の個性を活かし、知恵と力を合わせて危機を乗り越える物語です。向井さんが写し出した写真から「岩戸開き」の世界で繰り広げられる神々の鮮やかな姿(衣装や神面、演じられる様々な姿や個性等…)を伝統的な舞台の仕様も含めじっくりとご覧ください。
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思金命(おもいかねのみこと)椎田町 小原神楽
正式の名を八意思兼命(やおごころおもいかねのみこと)といい「知恵の神様」「学問の守護神」として知られます。
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玉祖命(たまのやのみこと) 豊前市 山内神楽
三種の神器のひとつ八尺瓊勾玉を作りました。物を作る職人の守護神とされています。
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伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)糸島市 福井神楽
三種の神器のひとつ八咫鏡を作りました。金属加工の神様です。
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長白羽命(ながしらはのみこと)豊前市 大村神楽
思兼命に命じられ麻を育て青和幣(あおにぎて:麻製の幣)を織ったとされています。
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天児屋命(あめのこやねのみこと)豊前市 山内神楽
手に弓矢を持った姿で表現されます。開運厄除けや諸願成就などの神様です。
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布刀玉命(ふとだまのみこと) 豊前市 山内神楽
天児屋命とともに八尺瓊勾や八咫鏡などを下げた真賢木を捧げ持ち太占(ふとまに)を行いました。
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天宇受賣命(あめのうずめのみこと) 椎田町 小原神楽
岩戸前の紅一点。芸能の神として信仰されています。小原神楽の天宇受賣命は博物館職員人気No.1です。
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手力男命(たじからおのみこと) 犀川町 下伊良原神楽
力自慢の神様です。岩戸を力でこじ開けました。