旧小倉藩主・小笠原家旧蔵の大名家文書(文化度朝鮮通信使資料や「御当家末書」「豊倉記事」に代表される家譜や幕末維新期資料など)を中心に、旧藩士から寄贈された文書等(各種地方文書や武家礼法書など)および近代の中等教育資料(当時の教科書類・豊前育英会資料など)を含む約7,000点の史料群です。平成17年(2005)に福岡県の有形文化財に、平成29年(2017)には、同資料中の「小倉藩朝鮮通信使対馬易地聘礼記録」がユネスコ『世界の記憶』遺産リストに登録されました。

豊前国絵図(元禄年間):小笠原文庫の旧小倉藩関係史料は、慶応2年(1866)8月1日、長州戦争により小倉城が焼失した際、ギリギリのところで城内から持ち出されたものです。その中には元禄時代に幕府へ提出された「豊前国絵図」など貴重な史料が多数含まれています。