■福岡県指定天然記念物
このムクノキは地元木井馬場地区でも指折りの巨樹・古木として、また同じ敷地内にある貴船神社のご神木として崇められるほか、かつては子どもたちが甘味を求めてよじ登る光景がよく見られた「なつかしの木・思い出の木」として親しまれています。
木井馬場のムクノキ②:ムクノキはニレ科の落葉高木で、関東以西の低山に自生し、私たちに身近な「里山」的自然を演出する樹木として知られます。名前の由来は「皮が厚くむけるから」とか「葉がサンドペーパーのようにざらつくことから木工に利用されたため」などといわれ、また森林として見られることが少ないのが特徴です。
木井馬場のムクノキ③:葉は5~7㎝の楕円形で先端がとがり、表面をざらつきの激しい剛毛が覆うほか花は3~4月に、果実が10~11月頃にできます。果実は直径1㎝前後で熟すと黒紫色になり、生のまま食べられます。なお、実はムクドリが好んで食べることでも知られています。材は緻密・堅牢で割れにくいため建築材や器具材(運動具・楽器など)として広く利用されました。
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