■福岡県指定文化財
福岡県指定文化財「思永館」は、現在の育徳館高等学校の前身、旧制福岡県立豊津中学校の講堂として、明治35年(1902)に建設された木造洋風建築物で、学校建築としては福岡県内最古のものです。
イオニア式柱:主屋内部の柱には、ギリシャ古典建築様式の一つ、イオニア式の装飾が施されています。とりわけ、正面ステージの台座上に建てられたイオニア式の円柱は、最も視線が集まる部分だけに、とくに念を入れて、美しい姿に仕上げられています。
修理工事写真:「思永館」は、平成3年度・4年度に保存修理工事が行なわれましたが、その際、建物内部の隠れた部分から墨書きの文字が発見されました。これにより、「思永館」の建設を請け負った大工が、現在の久留米市に住む人であったことなどが判明しました。写真は、福岡県教育委員会発行(平成5年)の保存修理報告書より。
南側立面図:「思永館」南側(正面)立面図。福岡県教育委員会発行(平成5年)の保存修理報告書より。
西側立面図:西側立面図。福岡県教育委員会発行(平成5年)の保存修理報告書より。
見上図:見上図(天井)。福岡県教育委員会発行(平成5年)の保存修理報告書より。
平面図:平面図。福岡県教育委員会発行(平成5年)の保存修理報告書より。
内部写真1:「思永館」内部(正面演壇)
内部写真2:正面演壇イオニア式装飾クローズアップ
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