豊前国分寺の境内に、凛としてそびえ立つ、福岡県指定文化財「三重塔」は、明治29年(1896)に、当時の国分寺住職・宮本孝梁氏の献身的な努力によって完成したものです。大工棟梁は緒方義高といい、旧豊津藩の藩庁建設にも携わった人物でした。塔の高さは23.5メートル。全体の規模に対して一層部が大きいため、どっしりとした安定感を持つ塔です。