■福岡県指定文化財
上坂廃寺は、塔の心柱を支える礎石の存在や、付近に古い瓦の破片が散らばっていることよって、早くからその存在が知られていました。
別角度塔心礎写真:昭和58年(1985)、圃場整備事業に先立って上坂廃寺跡の発掘調査が行なわれました。
上坂廃寺塔心礎実測図:上坂廃寺塔心礎実測図
上坂廃寺跡試掘溝(昭和58年):上坂廃寺跡試掘溝(昭和56年)
上坂廃寺伽藍配置予想図:上坂廃寺伽藍配置予想図
上坂廃寺出土瓦(拓本):上坂廃寺出土瓦(拓本)
上坂廃寺跡の圃場整備写真:上坂廃寺の発掘調査について『豊津町史』(平成9年・豊津町)には次のように記されています。「(上坂廃寺の発掘調査は)調査体制も組織されないまま、簡単な試掘溝を入れた調査が行われただけであった。この調査は寺域に東西南北に入れた三本の試掘溝を中心に行われたが、工事中の現場は目を覆うものがあった。露出した心礎上を重機が走り、瓦片は地上や排土上に散乱し、幾つかの礎石は掘り返されるといった状況であったし、多くの瓦類が蒐集家に持ち去られるままにまかされていた。」
現在の上坂廃寺跡:現在の上坂廃寺跡
船迫瓦窯跡:隣の築上町では上坂廃寺などの瓦を焼いた窯跡が調査され、史跡公園として整備されています。お問い合わせは、0979-52-3771(船迫窯跡公園)。
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