■国指定文化財
国分寺建立の詔には、「必ず好き処を択ひて、実に久しく長かるべし」つまり「国分寺は、必ず良い場所を選んで建て、永続させよ」とあります。豊前国分寺の場合は、政治の中心である国府に、近すぎもせず遠すぎもしない低丘陵が、国分寺建立の「好き処」として選ばれたのです。8世紀末に作られた歴史書『続日本紀』の記述から、豊前国分寺は、遅くとも天平勝宝8年、西暦756年までには、ほぼ完成していたものと考えられています。
豊前国分寺跡伽藍配置想定図:豊前国分寺跡伽藍配置想定図
国分寺跡発掘調査風景:豊前国分寺の敷地内では、昭和49年と同60~62年の2回、学術目的の発掘調査が行なわれました。この調査により、国分寺創建時(8世紀)~室町時代(14~16世紀)までの遺構や遺物が確認され、国分寺が各時代にわたって様々な活動を展開していた様子が明らかになりました。
出土遺物(銭):豊前国分寺跡出土品。中国からの輸入銭
豊前国分寺跡出土遺物(軒丸瓦):豊前国分寺跡出土の瓦
豊前国分寺跡出土遺物(鬼瓦):豊前国分寺跡出土の鬼瓦
三重塔写真:創建当時、国分寺には七重塔が建立されましたが、いつの時代にか失われてしまいました。現在、豊前国分寺跡にたつ三重塔(福岡県指定文化財)は明治29年(1896)に建立されたものです。詳しいことは三重塔のページを見てください。
三重塔まつり写真:毎年梅の咲く時期に豊前国分寺跡公園にて「三重塔まつり」を開催しています。年ごとに開催日が異なります。お問い合わせの上ご来訪ください。
豊前国分寺跡公園の風景:現在、豊前国分寺跡は史跡公園として整備されています。公園入口にある案内所には出土した遺物などを展示しています。開館時間9時~16時。月曜日・祝日の翌日休館。
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